はじめに
「うちの子、もしかして周りの子と少し違うかも。」
そう思い始めたのは、息子が2歳半くらいの頃でした。ただ、最初に違和感を抱いていたのは私ではありません。妻です。
私は「男の子は言葉が遅いって言うし、そのうち話すようになるだろう」と考えていました。でも妻はもっと早い段階から、「周りの子と少し違う気がする」と感じていたようです。
そして、その違和感は少しずつ私にも伝わってきました。今回は、2歳半頃までに私たち夫婦が「もしかして発達が違うかもしれない」と感じたことをまとめます。
※この記事は医師や専門家としてではなく、一人の父親としての体験談です。
① 「そのうち話すだろう」が、ずっと続いた
一番気になったのは言葉の発達でした。2歳半になっても2語文はほとんど出ず、話せる単語も15個くらいだったと思います。
最初は「男の子は遅いって聞くし、大丈夫だろう」と思っていました。でも保育園へ迎えに行くたびに、周りの子どもたちが先生や友達と普通に会話している姿が目に入ります。そのたびに、「あれ、うちの子はまだこんなに話せないんだ」と感じるようになりました。
② 「なんでそこが気になるの?」と思うことが多かった
食器棚の扉が少しでも開いていると、不機嫌そうな顔で何度も指をさします。閉めるまで気が済まない様子でした。
当時は「几帳面なんだな」くらいに思っていましたが、今振り返ると本人の中に強いこだわりがあったのかもしれません。
③ 好きになると、とことんだった
一時期、息子はクイックルワイパーを一日中持ち歩いていました。掃除をしたいわけではありません。シートも付けず、ただの棒として持っているのです。
朝起きても持ち、家の中でも持ち歩き、外へ行く時も持って行きたがりました。「そんなに好きなん?」と笑っていましたが、お気に入りという一言では片付けられないほどのこだわりを感じていました。
④ 私たちが気にならないことを、息子は気にしていた
来客があると、インターホンのランプが赤く点滅します。私は今まで気にしたこともありませんでしたが、息子はそのランプが消えるまでずっと見ていました。
また、イベント会場のスピーカーやアナウンスも苦手そうでした。耳を塞ぐことはありませんでしたが、明らかに落ち着かない様子を見せることがありました。
⑤ みんなが座っているのに、一人だけ走っていた
保育園では、みんなが先生の話を聞いたり歌を歌ったりしている時間でも、一人だけ走り回ることがありました。最初は「元気な子なんだな」と思っていました。でも20人ほどいるクラスの中で走っているのは息子だけ。
その姿を見るたびに、「少し周りと違うのかもしれない」と感じるようになりました。
⑥ 友達との関わり方が少し不器用だった
保育園の先生から、「おもちゃを譲れなくて、お友達とトラブルになりました」と聞くことがありました。
2歳なので珍しいことではありません。ただ、他にも気になることが重なっていたため、私たち夫婦は少しずつ不安を感じるようになっていきました。
⑦ 人前に出るのが苦手だった
みんなの前に立つ場面になると、恥ずかしそうに目を閉じたり、前へ出ようとしなかったりすることがありました。私は「人見知りかな」と思っていました。
でも今思えば、注目されること自体が苦手だったのかもしれません。
私が初めて「違うかもしれない」と思った保育参観
今でも一番印象に残っているのは保育参観です。周りの子どもたちは先生の話を聞き、楽しそうにレクリエーションへ参加していました。
でも息子だけが一人で走り回っていました。その光景を見た瞬間、「妻が言っていたのはこういうことだったのか」と思いました。それまでは「そのうち大丈夫」と思っていた私も、この日をきっかけに「一度きちんと調べてみよう」と考えるようになりました。
今振り返って思うこと
現在はモンテッソーリ教育や療育について学びながら、息子に合った環境を探しています。もし当時の自分に一つだけ伝えられるなら、「もっと早く情報を集めてもよかったよ」と伝えたいです。もちろん、今回紹介した特徴があるからといって、必ず発達障害というわけではありません。
子どもの成長には大きな個人差があります。それでも、親の「なんとなく気になる」という感覚は大切にしてほしいと思います。私たちも、相談するという一歩を踏み出したことで、以前より落ち着いて息子と向き合えるようになりました。
もし同じように悩んでいる方がいたら、一人で抱え込まず、まずは情報を集めたり、専門家に相談したりすることから始めてみてください。