結論
親に余裕ができると、ASDの子育てはぐっと楽になる
子どもがASDかもしれないと思い始めた頃、とにかく焦っていました。
言葉が遅い。
偏食がある。
こだわりが強い。
周りの子と比べるたびに、「何かやらないと」と思っていました。
でも2歳半まで息子を育ててきて思うのは、頑張ってやろうとしていたことの中には、やらなくて良かったこともたくさんあったということです。
もちろん、家庭によって合う方法は違います。
これはあくまで我が家で実際に経験して感じたことですが、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
1.無理に言葉を引き出そうとしなかったこと
一番焦ったのは、やっぱり言葉でした。
保育園では同じくらいの年齢の子が会話をしているのに、うちの息子はなかなか話しません。
「もっと練習した方がいいのかな。」
「何回も言わせた方がいいのかな。」
そんなことばかり考えていました。
でも、今振り返ると、無理にしゃべらせようとしても意味はあまりなかったと思います。
本人が話したい気持ちになっていない状態で言葉だけを引き出そうとしても、なかなかうまくいきません。
それよりも、一緒に遊んだり笑ったりしながら、自然と話したくなる環境を作る方が大切でした。
焦る気持ちは今でもよく分かります。
でも、言葉は無理やり引き出すものではないんだなと感じています。
言葉が遅いと、やっぱり毎日練習した方がいいですか?
私は「話させる練習」より、「楽しく関わる時間」の方が大事だと感じました。焦る気持ちは分かりますが、まずは安心できる環境を作ることを意識しています。
2.特性を叱り続けること
ASDの子は、こだわりが強かったり、予定の変更が苦手だったりします。
うちの息子も、思い通りにならないと泣いたり、いつもと違うことがあるだけで機嫌を崩したりします。
最初の頃は、「なんでそんなことで泣くの?」と思って叱ってしまうこともありました。
でも、それはわがままというより、その子の特性なんですよね。
もちろん、何でも許しているわけではありません。
ただ、特性からくる行動まで叱ってしまうと、親も子どももつらくなるだけでした。
「この子はこう感じるんだ。」
そう考えられるようになってからは、以前より気持ちが楽になりました。
3.偏食を無理に直そうとすること
偏食も本当に悩みました。
栄養が偏るんじゃないか。
好き嫌いが増えるんじゃないか。
親なら誰でも心配になると思います。
でも、無理に食べさせようとしても、お互い嫌な時間になることが多かったです。
それよりも、
・盛り付けを変える
・食べる場所を変える
・楽しい雰囲気で食事をする
こんな工夫をした方が、意外と食べてくれることがありました。
今でも偏食はありますが、「どうやったら気持ちよく食べられるかな」と考えるようになってから、食事の時間が少し楽になりました。
偏食って、そのうち治るものですか?
子どもによりますが、無理に食べさせるより、食べやすい環境を作った方がうまくいくことが多かったです。
4.「できないこと」ばかり見ること
以前の私は、「できないこと」ばかり気になっていました。
まだ話せない。
みんなと同じことができない。
そんなことばかり見ていたんです。
でもある日、「この子、すごく覚えてるな」と思う出来事が何度もありました。
言葉は少なくても、人の話はよく理解している。
何週間も前の出来事を覚えている。
記憶力には本当に驚かされることがありました。
親に少し余裕が出てくると、できないことより、できることが見えるようになります。
その頃から、「この子はこの子でいい」と思えるようになりました。
5.親が無理をし続けること
これは一番伝えたいことです。
子どもを変えようと頑張る前に、親自身の余裕を作ることが本当に大切だと思っています。
私自身、子育ての流れが少しずつ分かってきてから、気持ちにも余裕が出てきました。
また、IQ134という自分の特性もあり、物事を抽象化したり、成功している家庭の共通点を見つけて取り入れたりすることが得意でした。
身近に参考になる家庭があったことも、とても助けになりました。
だからこそ思うのは、ASDの子育ては親の環境が本当に大きく影響するということです。
仕事が忙しすぎないか。
夫婦で協力できているか。
家事や育児を一人で抱え込んでいないか。
周りに相談できる人がいるか。
こうしたことが整ってくると、不思議なくらい子どもへの接し方も変わってきます。
とはいえ、子育てをするなかで、余裕を作るのはなかなか大変なことだと思います。
そこでおすすめなのが、「食事をプロに頼む」ということです。
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ASDの子育てで一番大切だと思うことは?
子どもを変えようと頑張りすぎないことです。まずは親に余裕があることが、結果的に子どもにとっても一番良いと感じています。
まとめ
もし、ASDを疑い始めた頃の自分に一言だけ伝えられるなら、
「大丈夫。良かったな。」
そう伝えたいです。
もちろん、大変なことは今でもあります。
でも、特性を理解するようになってからは、一つひとつの行動に理由が見えてきて、子育てが前よりずっと面白くなりました。
ASDの子育ては、確かに簡単ではありません。
だからこそ、子どもだけを変えようと頑張るのではなく、親自身が余裕を持てる環境を作ることも、とても大切だと思っています。
親が笑顔でいられること。
それも、子どもにとって大切な支援の一つなのではないかと、私は感じています。
